あなたの真っ黒な瞳の奥には燃え盛る炎があるのだと思った。だからその眼に映るあたしはきっと、いつかは燃え尽きてしまう気がする。 触れちゃあいけなかったのかな。 左手の小指から燃えていく夢をみる。 あたしとあなたを繋ぐそれが赤い糸だったらよかったのに。 あたしは焼かれていく。あたしは灰になる。 潰れた咽じゃああなたの名前が呼べないよ。 あたしはそれがすこしかなしい。 ふたりっきりで笑っていたいな、 ふたりっきりでも笑えるのかな、